[第1回]IoT技術セミナー『IoT対応のモバイルインフラ最新技術動向』講演概要

基調講演

13:30~14:10

モノとクラウドの直接接続を実現する IoT通信プラットフォームSORACOM

講師:安川 健太 氏 株式会社ソラコム 最高技術責任者

<講演内容>
 世界中のヒトとモノがネットワークで繋がり、高度に連携するInternet of Things(IoT)の時代において、膨大なデータの蓄積、解析、それに基づくアクションの実行などを実現するため、クラウドが大きな役割を果たします。一方で、モノをクラウドに接続し、活用するためにはネットワークコネクティビティ、セキュリティ、デバイスマネージメントを始めとする多くの課題を解決する必要があります。
 本講演では、これらの課題を解決し、モノとクラウドの直接接続を実現するIoTプラットフォームSORACOMと、SORACOMの活用により可能となるIoTシステムアーキテクチャについて解説します。

  • プログラマブルなモバイル通信プラットフォーム
  • モノの負担を軽減しつつセキュアなデータ転送を行う仕組み
  • インターネットに出ないIoTシステムを実現するモノとクラウドとのプライベート接続
  • モノとクラウドサービスの直接連携がもたらす開発スピードとスケーラビリティ
  • エコシステムにより実現可能となるIoTの世界

<講師略歴>
2008年 東京工業大学大学院よりIPネットワークのQoSに関する研究成果に基づいて博士(工学)を取得。同年エリクソンジャパンに入社。エリクソンリサーチにて、テレコムとWebの協調や、M2MやIoTに関する研究開発に従事。2012年 アマゾンデータサービスジャパン入社し、AWSソリューションアーキテクトとして数多くの国内企業のクラウドシステム設計支援を実施。その後シアトル本社に転籍し、NoSQLデータベースの開発チームにて開発に従事。2015年に株式会社ソラコムCTOに就任。

閉じる

第1講演

14:15~14:55

IoTプロトタイピングの主流となった 3Gシールドの最新動向と活用の勘所

講師:高本 孝頼 氏 NPO法人オープンワイヤレスアライアンス代表理事/株式会社タブレイン 代表取締役

<講演内容>
 オープンソースハードウェアの概念を取り入れ、インターネットへの接続やモノづくりのハードルを大きく引き下げることができる3G通信ソリューションとして、「3Gシールド」が注目されています。「シールド」とは、ATコマンドオープンソースハードウェアのArduinoの拡張ボードであることを意味しており、Arduinoを使って開発されたセンサーモジュールなどと組み合わせることで、3G通信機能をもったセンサーシステムなどを容易に構築することができます。この3Gシールド+Arduinoの組み合わせは、インターネット接続でATコマンドを利用する必要がなく、極めて簡単な関数「httpGET」と「httpPOST」を用いることで、Webアプリケーションとの連携やメール送信、ツイッタ連携、クラウド連携などまでが可能になるため、IoTシステムの初期的な開発やプロトタイピング、テスト運用などに最適なソリューションとして実績を伸ばしています。
 本講演では、まず基礎編としてArduinoで使う3Gシールドと、Arduino以外の様々なマイコンを使ってインターネット接続することができるSDカードサイズの超小型3G通信モジュール「3GIM」(スリージム)の現状や仕組みと利用方法を説明します。また、実践編として3GシールドをIoTシステムのプロトタイピング開発に用いる際の主な方法や秘訣を解説していきます。

<基礎編:Arduinoおよび3Gシールドについて>

  • 3G通信モジュールの構成(Arduino+3Gシールド、3GIM)
  • IoTシステムとプロトタイピング開発について
  • マイコンボードArduinoとコンピュータボードRas pberryPiの違い
  • 3Gシールドによるプロトタイプ開発の概要・開発事例

<実践編:3Gシールドによるプロトタイピングの勘所>

  • 3Gシールドによるプロトタイプの構成・アプローチ
  • IoTシステム・プロトタイプ開発のためのプロセス
  • プロトタイプ開発での課題とその解決方法・留意点
  • IoTモノづくり環境構築とネット活用技術

<講師略歴>
2010年度総務省交付金事業「地域雇用創造ICT絆プロジェクト」にて「モバイル人材育成教材開発」に従事し、2012年5月に起業し株式会社タブレイン代表取締役。Arduino上で稼働する3Gシールドの製造・販売を開始する。2013年にNPO法人3Gシールドアライアンス(現在NPO法人オープンワイヤレスアライアンス)を設立し代表理事に就任。同法人主催でアイデア・コンテストを3年連続開催中。タブレインとしてはArduino関連の製品(3Gシールド・TABシールド・3GIM・Tabrainoなど)を開発・販売中。現在IoTシステムのプロトタイピング開発に関する講演やセミナー・執筆活動を展開中。著書「みんなのArduino入門」(リックテレコム)・論文ほか多数、工学博士。

閉じる

<休憩 15分>

第2講演

15:10~15:50

NFV/SDNで実現する柔軟なネットワークインフラと IoTプラットフォームの構築

講師:木下 貴史 氏 株式会社野村総合研究所 ICT・メディア産業コンサルティング部グループマネージャー

<講演内容>
 企業の業務アプリケーション分野や通信キャリアのネットワークで導入が進むNFV/SDN技術は、物理ネットワークを仮想化して扱うことで、通信ネットワークに柔軟性を与える方式としてIoTの領域への適用も期待されています。特に、ネットワークの状況の可視化や、高セキュリティ化のための多様な処理をマシンデータの流通経路上で行いたい、工場や機器におけるエッジコンピューティングを実現したい、といった場合には、高い効果が期待できます。
 一方で、NFV/SDNはソフトウェア産業から出発した技術と言っても過言ではなく、使いこなすには通信ネットワーク、サーバ、OS、オープンソースといった多様な技術群に関する知識も不可欠になります。この点では、この分野に長けたシステムエンジニアやソフトウェアベンチャーを含むベンダとのパートナーシップが重要な解決手段となってくるはずです。
 本講演では、NFV/SDNをIoTインフラに活かすことを念頭におき、基本的な技術の解説から市場動向、IoTでのユースケース、プレーヤー動向について説明します。

  • IoTインフラに求められるネットワークの柔軟性とアーキテクチャ
  • NFV/SDNの概要
  • NFV/SDNとIoTインフラ
  • NFV/SDNの市場とIoTの関係
  • IoTインフラと想定されるNFV/SDNユースケース(用途)の説明
  • 主要企業と関連プレーヤーの動向
  • NFVやSDNとIoTインフラの今後

<講師略歴>
1994年野村総合研究所入社、2001年より現所属。博士(工学)。
テレコム、テクノロジー業界の事業戦略やマーケティングの支援を専門分野とし、特に企業ICTシステム、ソフトウェア領域を重点的に手掛ける。近年は、情報セキュリティ、IoT、AI・ビッグデータなどのテーマを扱っている。リサーチにとどまらず、企業の取り組みを動かすコンサルティングを重視し、組織横断で取り組まなければならない新事業の実現に向けた体制づくりと実行支援などを手掛ける。

閉じる

第3講演

15:55~16:35

IoT向け機能強化を図る4G・LTEの最新動向 〜仕様の大枠が固まった「NB-IoT」の詳細〜

講師:藤岡 雅宣 氏 エリクソン・ジャパン株式会社 チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)

<講演内容>
 IoTの通信技術として、広域のカバレッジを提供する一方でデバイスの消費電力を抑制するLPWA(Low Power Wide Area)が注目を集めています。LPWAには、SigFoxやLoRaなどの非セルラー系と、GSMやLTEをベースとするセルラー系があります。セルラー系LPWAについては標準化を推進する3GPPにおいて、低消費電力化やカバレッジ拡張などの様々なフィーチャを規定すると同時に、LTEをベースとする「NB-IoT(Narrow Band IoT)」の仕様策定を急ピッチで進めてきました。NB-IoTは既存のLTEネットワークを流用可能である一方、データ量が少なくあまり移動しない大量のメーターやセンサーなど、幅広いIoT分野への適用が期待されています。
 そこで本講演では、セルラー系及び非セルラー系LPWAの技術比較を行うとともに、セルラー系LPWAのフィーチャと、NB-IoT標準化と今後の展開などについて解説していきます。

  • IoT向け通信の技術課題
  • IoT向けLPWAの動向と技術比較
  • 3GPPで規定のされるIoTフィーチャ
  • NB-IoTの詳細仕様と商用展開
  • LPWAの今後の展開

<講師略歴>
1998年に日本エリクソン入社。IMT2000プロダクト・マネージメント部長や事業開発本部長として新規事業の開拓、新技術分野に関わる研究開発を総括。2005年2月からチーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)。エリクソン以前は、1978年 KDDに入社し,研究所においてネットワーク技術の研究に従事.1993年からは本社で新規サービス用システムの開発を担当。1985年 電子情報通信学会学術奨励賞、1991年 TTC表彰、1996年 新ITU協会賞各受賞、1997年 阪大工博。執筆:「ISDN絵とき読本」,「ワイヤレスブロードバンド教科書」(いずれも共著)など。

閉じる

<16:35~17:00 個別質疑・名刺交換>

お申込み受付は終了しました

PAGE TOP