企業のプライベートネットワークに5G技術を活かすことを目的として、2019年末から制度化が始まった「ローカル5G」。しかし、昨年末に制度化されたのは28GHz帯の“ミリ波”を使用するタイプだったため、免許を申請したのは大手ITベンダやケーブルテレビ事業者などごく少数にとどまっているのが現状です。
しかし、来年からはこの状況が一変します。年末には4.6-4.8GHz(屋内のみ)と4.8-4.9GHzの周波数帯、いわゆるサブ6(サブシックス)を利用するローカル5Gの免許制度がスタートするからです。
サブ6は携帯電話サービスで利用されている周波数帯とほぼ同じで、28GHz帯のようなミリ波特有の扱い辛さもなく、対応機器の市場拡大による低コスト化も期待できます。5Gがもつ低遅延性や高いセキュリティに期待してローカル5Gの導入を検討していた多くの企業が、この「サブ6版ローカル5G」の制度化を首を長くして待っていたことは明らかであり、2021年を皮切りに多くのユーザー現場で概念実証(POC)がスタートします。
そこで本Webセミナーでは、これを機にローカル5Gの免許を取得して導入準備を進めようとされている企業の担当者を対象に、サブ6版に焦点を絞ったPOC実践講座を開催して参ります。
講師は、サブ6版ローカル5Gの免許取得第1号をめざすエイビットの池田氏が務めます。同社ではサブ6に特化したローカル5G導入ベンダーとして早期から工場などに持ち込んでPOCを行うことができるオリジナルの小型5G基地局装置と端末を開発し、ローカル5Gの導入パターンやカスタマイズなどを数多く検証してきました。今回は、このプロジェクトで得たデータや知見を紐解きながら、サブ6版ローカル5Gの特長や課題を明らかにするとともに、POCを成功に導くためのポイントを整理してお伝えします。
サブ6版ローカル5GによるPOCを検討されている方々のご聴講を心よりお待ちしております。