「第1回次世代ワイヤレス技術展」開催に当たって
実行委員長
YRP研究開発推進協会 名誉会長 東京大学名誉教授
羽鳥 光俊
近年、ネットワークの一層の高速化が進展し、ネットワークへの多様なアクセスが可能となるとともに、大容量アプリケーションの利用が受けられる「ユビキタスネットワーク社会」の到来が期待されております。
この分野の国際競争力確保の面で、世界標準化を目指した研究開発の推進は重要な戦略課題のひとつとなっており、国内外において、ネットワーク技術に関する多様な研究開発プロジェクトが産学官により推進されている状況にあります。
ワイヤレス通信分野では、3Gから4Gへの移行にあたっては10年間を要すると予測されておりますがその間は、2G、3G等の公衆モバイル通信網、有線系のブロードバンドネットワークや高速無線LAN等のシームレスな接続による通信ネットワークが構築され、様々な利用分野における有用なアプリケーションの実現が期待されております。
「第1回次世代ワイヤレス技術展」は、2010年の高度ユビキタス社会実現の鍵となるワイヤレス通信技術の動向と成果を示す我が国初の技術ビジネスイベントであります。
YRP(横須賀リサーチパーク)では、1997年のオープン当初から、有線系、無線形の各種システムのシームレス接続によるテストベッドの構築を推進しており、ネットワーク技術だけでなく、
当該ネットワーク上で実現できる有用なアプリケーション等に関する実証実験を繰り返して実施してまいりました。
今回の「第1回次世代ワイヤレス技術展」は、国内外から多数のご参加を得て、ユーザー本位の高度なアプリケーションの開発を促進するとともに、幅広い利用者の開拓を目指し、国内外の情報通信政策の推進と市場の発展に貢献したいと考えております。
日本のワイヤレス通信市場は、関係者の努力によって利用者の関心を先取りする製品・サービス開発を行い携帯電話の普及に代表されるよう、世界からも注目を集める市場となりました。このように国際的な立場において、わが国が次に取る政策や関連企業の事業戦略は、より重要性を増してきていると考えております。
ワイヤレス通信において、現在、取り組んでいる研究開発推進分野として以下の項目を例として挙げました。
a) 新世代(3.5世代/第4世代)モバイル
b) 超高速無線LAN
c) 高速マルチメディア移動アクセス通信システム(MMAC)
d) 超広帯域無線伝送技術(UWB)
e) ギガビットIPv6ネットワーク
f) 高度道路交通システム(ITS)
g) 成層圏無線中継ネットワーク
h) 広帯域ミリ波無線アクセスシステム
i) ミリ波アドホック無線アクセスシステム
j) 新規アプリケーション開発
国際産学官および企業同士の連携を強化し、関係者一丸となって取り組んでいくことで、次の時代を迎えることが可能になります。
「第1回次世代ワイヤレス技術展」は、今後のワイヤレス通信分野におけるアプリケーション開発促進や利用者開拓を目的として、2004年7月東京ビッグサイトにて初開催致します。
この機会に本展示会に是非ご出展いただき、高度ユビキタスネットワーク社会構築を目指した活動・展開を積極的に図っていただきたく、ここにご出展のご案内を申し上げます。
さらに、同分野における日本の国際競争力の強化、また世界の情報通信産業の活性化に貢献し、新規事業創出、新規人材雇用促進などに繋がることを目指し、皆様のご協力心からお願い申し上げます。