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――事業概要を教えてください。
緒方 創業は1988年で、当時は環境NPO「日本リサイクル運動市民の会」として、環境保全の観点から農薬や化学肥料で汚染された畑や食の環境を変えていく活動の一環で、有機・低農薬野菜を流通させる宅配ビジネスをスタートしました。2000年に健康食品会社のキューサイが株主となり、私はキューサイを退社し代表取締役として就任、2006年2月にMBOで独立しました。
――主な顧客層は。
緒方 安心・安全をひとつの品質キーワードとして掲げておりますので、そこをもっとも意識されている、小さなお子様がいらっしゃるご家庭がキーターゲットとなっています。商品開発や広告宣伝も30代、40代の世帯を意識した作りになっています。当社は創業から20年が経過しましたが、お子様のときに当社の商品を召し上がられていた方が、そろそろご家庭をお持ちになり新たなお客様になるというサイクルに差し掛かっています。
――顧客戦略のベースは会員数の増加でしょうか。
緒方 当社の売り上げ構成は、会員数×注文数×客単価で表すことができます。食品という商材はお客様1人あたりの消費量が増えることがほとんどないため、注文単価についてはそれほど追求していません。経営戦略上、重視しているのは会員数と注文数です。これを伸ばすには、@購入しやすいインタフェースを用意する、A商品情報をわかりやすく伝える、B値ごろ感のある価格にする―の3つが必要だと考えています。
最初の2つについては、コールセンターやWebサイトといった顧客タッチポイントの改善によってアプローチしています。一方、価格に関しては今後の大きな課題です。連日のように食に関する事件・事故が報道され、消費者の意識が高まる中、大手小売店や新規事業者は続々、国産の有機野菜/無添加食品の市場に参入しています。単にプレイヤーが増えることによる価格競争のみならず、国産品の買い取りというフェーズでも競争が発生することは避けられませんが、これまで食品メーカーや農産地と築いてきた強固な関係が強みになればと考えています。また従来、一般常識とされてきた“安心・安全な商品は高いもの”という認識をサプライヤー自らが打ち壊し、値ごろ感を訴求することで、競争力のある企業に成長したいと考えています。
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