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 2009年12月号

顧客の声起点の「信頼性KPI」を
各事業部門に設定
CSマインドを全社に醸成させる

リクルート
CS推進室 室長
吉田 修氏


リクルートの顧客とは、同社提供メディアの利用者であるエンドユーザーと広告クライアントの双方だ。しかし、従前は営業を中心に広告クライアント重視の風潮が拭えなかった。そこで、エンドユーザーへの意識を高めCSマインドを醸成する全社的な取り組みを強めている。特徴的なのは、顧客の声に基づく「信頼性KPI」を各事業部門ごとに設定していることだ。推進の起点、CS推進室の吉田 修室長に抱負を聞いた。

Profile
吉田 修(よしだ おさむ)氏
リクルート
CS推進室 室長

1977年
  岡山大学法文学部卒業
同年
  リクルート(旧:日本リクルートセンター)入社
以降、広報室課長、事業推進部企画課長、審査統括室長、HR審査室長などを歴任
2006年
  現職(CS推進室 室長・エグゼクティブマネジャー 兼 HRカンパニー審査ユニット長)

――CS推進室を設置された経緯からお聞かせください。

吉田 当室が事業統括部門直下の独立組織として業務を開始したのは2006年4月。それまではコンプライアンス部門の中でカスタマー(エンドユーザー)対応をしており、「対応」の意味合いも違っていました。つまり、カスタマー対応をリスクマネジメントの観点で捉えるか、事業推進のための情報源の一つとして前向きに捉えるかの違いで、より後者の性格を強くしたのです。

――「顧客の声」を事業にもっと活用するフェーズに入ったということですね。

吉田 当社の事業が一般のメーカーと趣きを異にしているのは、商品・サービス提供者の広告クライアントと購入者・利用者であるカスタマーの中間に位置するメディア(情報サービス業)だということです。このため、私どもが顧客という場合は、広告クライアントとカスタマーの2つになりますが、営業部門を中心に従前はともすれば広告クライアントに目が向き、もう一方の顧客であるカスタマーと接点がなく、逆に最も遠い存在になってしまう傾向がありました。しかし、紙媒体からネットへの大きな潮流の中で、カスタマーとの双方向コミュニケーションがより重要となり、カスタマーに直接向き合い、そのニーズと変化を迅速に掴むことが今後の事業展開の肝の一つになってきました。これに対応して、カスタマーを含めたカスタマーオリエンテッドの姿勢が企業ポリシーとしてトップダウンで強く打ち出されたことで、営業現場から単なるデータの傾向値では把握できないカスタマーの生の声をもっと身近に体感し自分なりに理解することで、広告クライアントへの提案にも活かしたいといったニーズが高まったのです。ちょうどその転換期にCS推進室が設置されました。

――企業スタンスと営業の意識を大きく変える起点になったということですか。

吉田 CS推進室の組織としてのミッションは、応対品質の向上などを通じてカスタマーの満足度を向上することと、「カスタマーの声」を活用して商品・サービスの改善を図ることにあります。商品・サービスには当社のメディア(紙媒体およびWebサービスなど)と掲載した広告クライアントの商品・サービスの両方が含まれます。私どもが取り扱う商品・サービスは代替物が提供できず、現状復帰も難しいだけに、同じミスを二度と繰り返さないといった次回のレベルアップにつながる改善に力点を置いています。そして、リクルート全社に対してカスタマー視点でのCSマインドを醸成し向上を図ることも大きな役割です。


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