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 2007年3月号

ミステリー・コールでは測れない!
「顧客視点」でのベンチマーキングが重要

HDI-Japan
代表取締役CEO
山下 辰巳氏


ヘルプデスクをはじめとしたサポートセンターの認定プログラムを提供しているHDI-Japanは、2006年から業界ごとに顧客問い合わせ窓口の対応レベルを評価・格付けする調査を実施している。1年強で15業種200社の窓口を調査し、各業界に大きなインパクトを与えた。山下辰巳CEOは、「調査・格付けの目的は、“顧客視点”でセンターの弱点を抽出し、改善の素材とすることで業界全体の底上げを図ること」と強調する。

Profile
山下 辰巳(やました たつみ)
HDI-Japan 代表取締役CEO

信州大学卒業後、ファイザー製薬(現ファイザー)入社
1982年 同社マーケティング部プロダクトマネージャ
1990年 同社IT企画管理部EUC担当マネージャ(ファイザー最初のヘルプデスク構築)
1996年 オーストラリア留学(ASPECTシドニー校)
1997年 ヤナセ入社、情報システム部IT戦略担当次長
(ヤナセ初の社内ヘルプデスク及びディーラーサポート体制構築)
1999年 米国HDI(ヘルプデスク協会)に日本人としてはじめて留学、
HDI国際標準化委員会メンバーとなり、世界初の国際サポートスタンダードの作成にあたる
同年 ユーザサポートコンサルティング設立。
取締役社長、アジアで最初のHDI国際認定オーディタ資格取得
2001年 HDI-Japan(ヘルプデスク協会:運営会社シンクサービス)設立、代表取締役CEO。現在に至る

――HDI-Japanで実施している「お客様問い合わせ窓口格付け調査」が、各業界で大きな反響を呼んでいるようです。これまでの実施概要を教えてください。

山下 この調査は、コンタクトセンターの有無を問わず、企業が公表している問い合わせ窓口の対応レベルを俯瞰し、課題を抽出することを目的としています。開始以来、15業種200社の問い合わせ窓口に、直接電話をかけてその対応レベルを評価しました(一部は現在実施中)。具体的には、クオリティとパフォーマンスの2つの軸で、それぞれ評価項目を設定、トータルポイントで3ツ星から星なしまで格付けし、各社ごとにレポートも作成しています。

――格付け調査を始めようと思った動機はどのようなものだったのですか。

山下 さまざまな背景があるのですが、最も大きなものは、経営層の関心をもっとコンタクトセンターに向けたいという願いからです。コンタクトセンターは、“企業の顔”であり、極めて重要な機能であるにも関わらず社内の地位が低いのが現状です。実際にHDI-Japanでは、毎年コンファレンスを開催していますが、残念ながら企業のトップの方が参加することはほとんどありません。
 ところが、トップ・マネジメントの人たちも、第三者による同業他社との比較には関心を寄せるものです。格付け調査の結果を見て、経営陣がレベル向上に動けば、自然とコンタクトセンターの地位も向上すると考えました。また、評価される現場の責任者からも「他社とのベンチマーキングによって目指すべき方向性が明確になる」という意見をいただきました。格付け調査の実施とフィードバックによって、コンタクトセンターの対応レベルと地位をいずれも底上げすることができると考えています。

――対象となった業界や企業の反応はいかがですか。

山下 評価対象企業からのクレームはほとんどありません。評価ポイントの高かった会社からは、「社内資料などに使いたい」という声が多く寄せられ、低い、あるいは中位の会社も「どこが悪いのか知りたいので詳細を教えて欲しい」というポジティブな姿勢の企業がほとんどです。なかには、結果を受けて、業務改善に乗り出したところもあるようです。

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