
放棄呼削減は、多くのコールセンターでマネジメントにおける最重要ミッションと捉えられている。
楽天証券のカスタマーサービスセンターは、ネット証券ブームによる開設口座数の急激な伸びに伴うコール量増加に対応するために、主に3つの取り組みを実践している。
(1)呼量予測の最適化:
株価という予測不可能なファクターに左右されるコール量に対応するために、「口座数に対してX%の入電がある」という独自の計数管理を採用
(2)人材採用と教育体系をルーティングの仕組みと連動
従来の資格取得者重視の考え方を改め、採用基準を変更。さらに、オペレータの教育・研修も商品ごとに細かく分類し、スキルベース・ルーティングとひもづけることで身につけたスキルに応じたコールだけを受ける“専任性”を整備。研修期間の短縮とモチベーション向上を図る
(3)Webと連動したサービス体制
Web-FAQの専任部署を設置。コールリーズン分析によるFAQの最適化を図るとともに、電話の混み具合をサイトに表示