
年会費に依存しないカード会社では、カードの利用率が向上しない限り、決して利益に結びつかない。クレディセゾンでは、利用率向上のカギは早期利用にあると睨み、新規会員向けにアウトバウンド「サンクスコール」を実施する。
(1)活用メリット訴求し利便性を実感
入会日を起点に手続き、審査、発行、発送のプロセスを管理。カードが届く頃合でサンクスコールを実施する。対象となるのは、大手ショッピングモールや百貨店などとの提携カード。提携先店舗での利用メリット、直近の催事情報などを伝えて利用促進することで、まず利便性を実感してもらう。
(2)柔軟なスクリプト運用
利用メリットや訴求ポイントなどをまとめたスクリプトを用意する。一応の流れはあるが遵守は求めず、顧客との会話の流れによって、伝える項目の順番を柔軟に変えながら、最も関心を寄せた項目を強調して利用喚起する。
(3)公共料金支払いでメイン化推進
公共料金のカード支払いメリットも訴求する。毎月の利用で自然と有効期限が無期限のポイントが貯まれば、さらに他の支払いにも使われるようになり、次第にメインカード化していく。