
専門的な業務知識を要する応対業務は、業務委託や派遣社員の活用が難しく、コスト抑制は容易ではない。
ファイザーのお客様相談室では従来、正社員がすべての問い合わせに対応していたが、呼量の増加に対応するため窓口を一次・二次に編成、一次の運営を外部に委託した。これにより、コストを抑制しながら呼量増に対応しただけではなく、品質向上も果たした。ポイントは、2つ。
(1)業種特化型アウトソーサーの活用
医療専門のアウトソーサーを活用することで、一定基準の業界知識と応対スキルを有したオペレータを獲得。また、3つの専門チームに分けることで、オペレータの業務知識習得の負荷軽減を図っている
(2)応対支援システムの改善
FAQの整理・再構築、検索機能の操作性向上―などに取り組んで、迅速かつ的確な回答を支援。FAQの更新フローも見直し、負荷軽減と確実なチェック体制を構築
これらの取り組みにより、同センターでは一次対応完了率95%を達成。これにより、二次対応者の業務効率化を実現した。