
コールセンター運営を委託する際には、アウトソーサーとの距離を適正に保つ―つまり、運営方針を共有し役割分担をすることが不可欠だ。
マイクロソフトは、複数のアウトソーサーを活用し、製品・サービスの問い合わせやテクニカルサポートの一次受け付けに対応するカスタマーセンターを運営している。インフラ構築からマネジメントまで完全に委託する体制を敷きながら、センターの品質維持・向上を実現している。ポイントは、2つ。
(1)契約前に要求スキル・体制をドキュメントで明示
数十社のアウトソーサーにSOW(業務仕様書)を提示し、同社が示す条件・品質レベルに応えられるか否かを1年がかりでチェックし、契約先を選定する。SOWには、センター内の全スタッフに対する要求スキル/資格/経験を定義している。
(2)レポート・ミーティングで定期的なチェック
グローバルで共通したレポートを含め日次・週次・月次で提出し、種類ごとに出席者と頻度を定義したミーティングを開催することで、常時運営状態をチェックしている。