Webアーキテクチャのメリットを活かし
バージョンアップを訴求
「Peoplesoft8 CRM」の最大の特徴は、完全Webベースのアーキテクチャにあります。この機能に対する市場の反応はいかがですか。
加賀山 CRMアプリケーションと連携するシステムのほとんどはWebベースで開発される時代になっています。コールセンターも、Web系チャネルを取り込んだコンタクトセンターに発展しつつあります。従って、今後のCRMソリューションは、Webベースのアーキテクチャが必須要件になるでしょう。日本ユニシス様をはじめとしたパートナー各社からも、コールセンターのユーザー企業様はその要望が強いという声を聞いています。当社は、まったく同じWebアーキテクチャでフロントからバックオフィスまでを提供できる、という点を強力に訴求する方針です。これは、VantiveからPeoplesoft8 CRMへのバージョンアップのメリットにもなります。
一方で、パッケージの強みといえば、やはり短期導入が可能な点にあると思います。国内ユーザーのなかには3カ月前後での稼働開始を要求するケースも多いと聞いています。それをさらに強化する機能は予定していないのですか。
加賀山 最も考えられるのは、金融・通信など、インダストリー別に必要な機能をあらかじめカスタマイズしてパッケージにする手法です。これは、直販がメインの米国では、少ないリソースで短期導入が可能なため、すでに用意されていますので、日本でも活用することは可能です。
しかし、チャネル販売が主流である日本では、お客様の声を機能に反映するには、パートナーであるSI各社のインダストリー・バーチカル・グループと協業してカスタマイズした方がやりやすい側面がある。(インダストリー別の)パッケージを国内で展開するか否かは、今後のお客様やパートナー各社のニーズを聞いてからということになるでしょう。
(聞き手・矢島竜児)
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