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ベルシステム企業文化を全社員に伝承
人間力での差別化を図る

――内部的にも新生ベルシステムとしての動きはあるのでしょうか。

園山 ベルシステムらしさを鮮明に打ち出していきます。ビジネスは、人間が営む行為なので、行動の表し方やマインドが異ならない限り企業の特色が出ません。そこで、先ほどお話したAIDIMIQ文化をもっと活かしたいと考えています。ただ、新しい人も増えており、彼らに文化伝承を行うのは難しい問題でもあります。従来は、先輩社員の行動を見て学んでもらっていたのですが、そう悠長にしていられない状況にあります。このため、企業文化伝承プログラム「ベル・バリュー・プログラム」を開発しています。これは、さまざまなテーマに新人と既存社員が一緒に取り組み、共有体験を得ることで、自然とベルシステム文化を体得できるものです。制作はほぼ終っており、2006年の早い段階からスタートする計画です。

――人間力を向上させて、体質的にも差別化を図っていくと。社員のマインドが上がることで期待できるものは。

園山 新しいアイデアや事業の創出です。当社には24カ月ルールというものがあり、新事業への投資は原則的に2年で回収することを前提にさまざまな挑戦ができるようになっています。起案者はこの枠の中で、アイデアを練り、予算と収益構造を考えて提案書を作成します。ビジネスに大きく貢献できるものであれば、審議は必要ですが24カ月以上かかってもかまいません。あくまでも失敗した場合の撤退時期を見極める枠として24カ月と設定しています。投資額には上限設定がありませんので、良いアイデアを提案してもらいたいと思います。

定型業務はアウトソースも視野に
コールセンター事業も可能性はある

――組織的な変革はありますか。

園山 組織力強化のために変革を行っている部分は相当数あります。例えば、ビジネスプロセスのあり方の見直しもその1つ。人の力で付加価値を与える部分と、そうでない部分を峻別していきたいと考えています。もう少し説明しますと、前者はクライアント企業のマーケティングの核となる部分で、さまざまなソリューションを持って当社が取り組んでいきます。一方、後者は単純な受付業務などで、これはアウトソーシングでも構わないと考えています。本当に必要な部分は当社の持てる力を発揮し、誰でもできるパートは外部に切り出す。極端な話、将来的にはコールセンターをアウトソーシングする可能性もあります。

――それは海外でのオフショアを指しているのですか。

園山 例えばの話なので、オフショアは現在のところ考えていません。ただ、海外進出は計画しています。現在は、中国市場に向けたコールセンター・ビジネスを検討中です。すでに国内海外を含め数社のアウトソーサーが進出していますが、現地で成功を収めるには何を持っていくかが重要です。経営ノウハウはもちろん、コールセンターの運営管理やクオリティ・マネジメントの手法などを提供し、現地の人材を活用しながら中国等の海外市場でサービスを展開できればと考えています。

――中長期計画を教えて下さい。また、株式の再上場はあるのでしょうか。

園山 具体的な数字は現時点でお話できませんが、今後も2ケタ成長を続けていきます。これには、ソフトバンクBB以外のクライアント企業からの受託業務も含まれています。すでに、大型案件を発注いただき近々スタートするプロジェクトもあります。また、時期は言えませんが株式の再上場は計画中で、その準備は進めています。
(聞き手・山本 浩祐)

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