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 2006年5月号

生活者から医療機関、MRをすべてサポートする
狙いは「フィードバック・カルチャー」の醸成

グラクソ・スミスクライン 営業本部副本部長
フィリップ・オヴァロ氏


医療用医薬品メーカーの外資大手であるグラクソ・スミスクライン(東京都渋谷区、マーク・デュノワイエ社長)は、国内の製薬業界では最も先んじてコンタクトセンターを構築・運用している。
このほど、同社のカスタマー・ケア・センターは、サポート対象を一般生活者からMRまで拡大。
医療従事者を含めたすべての顧客コンタクトに一元対応する新センターを立ち上げた。
その狙いは、情報の全社還流―フィードバック・カルチャーの醸成と、それによる顧客満足度の向上、MRのスキルアップ支援にある。

Profile
フィリップ・オヴァロ(Philippe Auvaro)
グラクソ・スミスクライン 営業本部副本部長

1964年 フランス生まれ
1987年 フランス E.S.L.S.C.A ビジネス/経営学士号 企業経済/国際財務専攻
1991年 ルセル・ユクラフ入社
1992年 ルセル森下 マーケティング部、マネージメントプランニング部
1996年 日本ヘキスト・マリオン・ルセル国際部門部長、アジア太平洋地域コーディネーター
1997年 ヘキスト・マリオン・ルセル台湾社長
1998年 アベンティス ファーマ 台湾社長
2003年 アベンティス ファーマ韓国 ハンドック・ファーマシューティカルズ最高執行責任者/社長
2005年 グラクソ・スミスクライン 営業本部副本部長

――グラクソ・スミスクライン(以下GSK)は、国内の製薬会社のなかで、外資・国内を問わず、最も早くコンタクトセンターの活用に乗り出しました。その背景を具体的に教えてください。

オヴァロ 質の高い顧客サービスを追求するために、伝統的な医療従事者に対する学術情報提供業務に加え、患者さんをはじめ、そのご家族など一般生活者を対象としたサービス業務の確立を狙いとしていました。他社に先駆けて、医療用医薬品の会社として、可能な範囲で最大限のDTC(Direct To Consumer:疾患啓発活動)活動を推進する中核機能、ひいては高い顧客満足度を達成・維持する活動拠点として、カスタマー・ケア・センターを位置づけていたのです。
 カスタマー・ケア・センターでは、学術情報の提供に終始していた一般的な製薬会社の問い合わせ窓口とは一線を画し、サービスレベルやACW(After Call Work:平均後処理時間)をはじめとした“コンタクトセンターのKPI(Key Performance Indicator)”をベースにした管理手法を採用することで、対応品質・生産性を追求、内外から高い評価を得てきました。

――このほど、カスタマー・ケア・センターの大幅な組織改正に着手されたと聞きしましたが……。

オヴァロ これまで、マーケティング本部に属していたカスタマー・ケア・センターを営業本部に移管すると同時に、MR(Medical Representative:医療情報担当者)を支援する機能を統合しました。
 マーケティング本部の旧カスタマー・ケア・センターの評価が高まるにつれ、その役割が全社的に再認識されてきたのです。それは、端的に言えば『コールセンターとは、単に電話を受けるだけの部署ではない』ということでした。より高いレベルで活用すれば、これまでGSKに欠けていたもの――情報の一元化と還流という“フィードバック・カルチャー”構築の担い手になると考えたのです。そのためには、まずは患者さんなどの一般生活者の方々、医療従事者、MRといったすべての電話をかけてくる“顧客”に対して、同じ基準、同じサービスの考え方で接すると共に、よりシステマティックに顧客対応の仕組みを考察する必要があります。そこで、高い評価を受けていた旧カスタマー・ケア・センターの管理手法とコンセプトをベースに、営業本部に属していたMRダイレクトセンターとサポートセンターを統合することを決断しました。

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