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 2007年12月号

サービスとクオリティの源泉
“人財”守るメンタルケアは企業の社会責任

ベルシステム24
執行役員 ベルシステム24総合研究所長
松下 信武氏


コールセンターで働くスタッフは、ストレスに晒されることもある。これをケアしてこそ、最高のパフォーマンスが生まれる。業界最大手ベルシステム24では、2年前からメンタルヘルスの自己予防セミナーを開催し、心のケアに取り組んでいる。ベルシステム24総合研究所長の松下信武氏は、「人が主体のビジネスモデルだからこそ、人を大事にしなければならない。メンタルヘルス対策は企業(経営者)の社会的責任」と強調する。

Profile
松下 信武(まつした のぶたけ)氏
ベルシステム24  執行役員 ベルシステム24総合研究所長

1944年12月 大阪府生まれ
1970年3月   京都大学経済学部卒業
同年4月   三洋化成工業 入社
1973年4月   大和ガス器具販売 代表取締役就任
1977年2月   上記株式会社を株式会社松下塾に改組
1999年9月   EQジャパン 取締役就任
2004年2月   EQジャパン 取締役退任
同年4月   ベルシステム24 入社
同年6月   執行役員・ベルシステム24総合研究所長(現任)
教育アドバイザー

――貴社では、早くからメンタルヘルス対策を打たれているそうですが、その導入背景について教えてください。

松下 まず一般論から申しますと、報道されているように、現在はさまざまな要因で心の病を抱える人が激増しています。これは、何らかの対応策を打たなければ、将来的に企業は経営が立ち行かなくなる可能性すらあるということです。
 とくにコールセンターは、人があって初めて成り立つ組織です。コミュニケータたちが素晴らしい仕事をすれば、お客様やクライアント企業からの評価が高まり、ビジネスの拡大につながります。一方で彼/彼女たちは、数値目標や人間関係など、ストレスに晒されることもあります。これを放置すれば離職やバーンアウト症候群などを引き起こし、結果として品質の悪化やコスト増につながりかねません。コールセンターは、メンタルヘルスを意識する必要がある組織なのです。当社としても、コミュニケータに気持ちよく働き続けていただくためには、教育制度や就業環境の充実はもちろん、全社的なメンタルヘルス対策に取り組むことが重要と考え、3年前にプロジェクトを立ち上げています。

――コールセンターは、契約社員やパートタイマーなど非正規雇用社員が多い組織です。果たして、そうしたケアにどこまで投資できるものなのですか。

松下 メンタルヘルス施策を打つ場合に多いケースは「定着率はどの程度向上するか」という議論です。しかし、離職の原因はさまざまなので、明確化できません。むしろ、定着率ありきで実施するものではなく、気持ちよく働いてもらうことで品質や生産性をあげ、結果的に定着率を上げて安定稼働につなげることが重要です。これは最終的に、CSや収益向上、コスト削減などクライアント企業のメリットにもつながると考えています。投資対効果以前の問題として、CSRの観点から当然行って然るべき施策と言えます。当社でも社長の園山をはじめ、経営陣全員がメンタルヘルス対策はコストや数値ではなく必須課題と理解しています。

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