井上 もともとは銀行で個人部門、今で言うところのリテール営業の企画推進を担当していたのですが、リテール営業のあり方が従来の店頭窓口営業だけでなく、顧客セグメントに基づいたダイレクトマーケティングへと広がったのに伴い、担当セクションも非対面営業へと変わっていきました。例えば、スーパーMMCの販売開始に伴い、大量のDMの送付とこれに対応した機能としてのコールセンターを開設したのが最初の運営経験です。そこでは主に商品案内をミッションとしていたのですが、プロフィットの創出をより明確に打ち出すため、別会社を立ち上げ銀行を始め銀行グループ内外の電話窓口業務を請け負うことになりました。
――アウトソーサーとしては、どういったビジネスを展開していたのですか。
井上 最も多い案件は、商品案内・手続き案内・各種相談業務やこれから派生する成約業務でした。クライアントは銀行だけではなく、クレジットカード関連の受付業務や年金受給の手続き窓口なども受託しました。立ち上げから1年で100席以上の運営体制になりました。